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小さなアクションの力

  • 執筆者の写真: kurunkyoto
    kurunkyoto
  • 2021年9月12日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年9月9日

2020年7月1日、すべての事業者に対してレジ袋の有料化を義務付ける法律が施行されました。今回の有料化は額も小さく、海洋プラスチックごみ問題の解決策としては、目立たないものかもしれません。けれどその一方で、刺激的なケーススタディを示してくれてもいます。


有料化前、レジ袋はレジカウンターでほぼ自動的に提供されるものだったので、環境意識の高い消費者にとっては、一々断るのは面倒なことでした。この当時は残念ながら、「レジ袋は買い物に付きもの」という当たり前は、中々変わりそうにありませんでした。


しかし政府の号令で、トレンドは思いがけず早くレジ袋からエコバッグへと移り変わりました。

レジ袋の有料化に伴い、小売店はすぐさまエコバッグの持参という新しい常識を広めるための広報活動に乗り出しました。看板を設置するだけでなく、レジのスタッフに「袋はいりますか」と必ず尋ねるように指導したりもしました。

消費者も、この新しい生活様式にはすぐに慣れていきました。実際、私が住む近くのスーパーマーケット、イオンでは、有料化が義務付けられてから、レジ袋の使用量が約 86% も減少したそうです。


環境問題を解決するには障害が多いですが、レジ袋の有料化は、社会的規範の変化は時に驚くほど効率的に促進できるという、明確な一例となりました。

政府や著名人、社会的な力学など、権威とされるものがスタンダードを定めることでひとたび転換点に達してしまえば、あとは流れに任せるだけです。


昨年のレジ袋消費量の劇的な減少は、効果の面では焼け石に水だと言わざるを得ません。気候危機による壊滅的な影響を回避するためには、より多くの変化が必要です。

しかし、わずか10円の有料化がもたらした効果に見られるように、小さなアクションが重要な変化のきっかけとなるケースは、決して少なくはないのです。



私が考える次のステップ:

① すべてのプラスチック包装を有料化する

② リターナブルびん(再利用できるびん)の活用と回収場所を増やす

③ ごみの分別に堆肥化できる生ごみ類を加える


筆者: ロビン

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